著者 和田良夫
発行所 ラピュータ
発行年月日 2010.10.25
価格(税別) 1,500円
● ミニベロやフォールディングバイクをカスタマイズして乗る人たちを紹介している。本体価格を上回るお金をかけてパーツを交換したり,付け加えたりする。
それによって,走行が安定するとか,速度が出るとか,荷物を積めるようになるとか,具体的なメリットがある。が,そのメリットにコストが見合っているかといえば,大方の普通人は首をかしげるのではないか。
● 要するに,そういうことが好きだからやっているんだろうな。趣味の領域。こういうのって,自転車に限らず,オートバイとか車とかパソコンとか,それぞれにある。
ぼくはデフォルトのまま,お仕着せで使っている。入れ込み度が浅い。つまり,普通人の一人。
● だけれども,それがどんな分野であれ,深くのめり込んでいる人たちって,どうしてこう魅力的なんだろう。
魅力的な人たちの体験談だから,面白くないはずがない。
● ある人が次のように語っている。
店の人と仲良くなるよう努めるのが,僕のポリシー。人とのつながりがあると,またそこへ行きたくなるでしょう。それがサイクリングの楽しみだと思いますから。だから,結局何度も同じ所へ行くことが多いですね(p95)ビジネスライクじゃダメだ。用が足りればいい,それ以上の言葉は要らない,という態度ではこうした楽しみを逃してしまう。社交性が必要で,そこを欠くのが自分の第一の欠点だと思っている。
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