書名 世界の最も美しい大学
著者 ジャン・セロワ
ギヨーム・ド・ロビエ(写真)
訳者 藤村奈緒美
発行所 エクスナレッジ
発行年月日 2016.02.27
価格(税別) 3,800円
● 23の大学が紹介されている。主には欧州。あとは北アメリカ。それ以外は中東から2つ。もともと,大学とか学問はイスラム世界のもので,欧州は後進地帯であったらしいのだが。
主には建築として語られているので,ぼくには理解できない箇所もかなりある。例えば,ネオゴシックと言われてもわからない。
● 大学とは,教会や王権の子供というか,権威の象徴だったらしい。学生も貴族の子弟に限られたのだろう。
天井にフレスコ画が描かれているような図書館で勉強などできたのか,と思うのだけど,それは,インターネットによって大学自体が無用の長物になりつつある,現代からの視点だろうね。
● 日本の多くの国立大学は中層ビルの集合体だ。味もそっけもない。しかも,敷地が狭い。大学などというものは,それでいいのだと思う。いや,その方がいいのだ。
こういう本を見て,昔の大学は良かったなどと思う人はよもやいないと思うのだが,現代は大学を特別視する必要はなくなった。素晴らしい時代にぼくらは生きているのだ。
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