2018年11月2日金曜日

2018.11.02 堀江貴文 『堀江貴文のカンタン! 儲かる会社のつくり方』

書名 堀江貴文のカンタン! 儲かる会社のつくり方
著者 堀江貴文
発行所 ソフトバンクパブリッシング
発行年月日 2004.09.07
価格(税別) 1,500円

● ライブドアが昇竜の勢いだった頃の著書。働くとは,会社とは,を熱く語る。会社設立,上場の手引書ではない。
 今の堀江さんは,すでに会社を作って何かをやるような時代じゃないと,どこかで語っていたと記憶している。やりたいことがあるということ自体,稀有なこと。全体の3%しかいないのでは。

● 以下にいくつか転載。
 ラーメン屋やコンビニエンスストアなど,初期投資が大きくリスクも大きいビジネスは,手を出してはいけない業種の典型である。(p23)
 インターネットビジネスには,もう1つの重要な特徴があった。それはこのビジネスには当時,日本国内に先駆者がほとんどいなかったのである。これは起業するビジネスを選ぶにあたっては,とても重要なファクターだ。(p25)
 私は,市場も何もできていない状態だからこそ,逆に市場は無限にあると考えた。(p26)
 会社を興すにあたっては,実はガーンと気合を入れるのがいちばん大事なのだ。必死で気合を入れなければ,会社を軌道に乗せることはできない。(p31)
 銀行やベンチャーキャピタル,公的機関などから融資や出資を受けようなどという考えは,最初から持たない方がいい。(p42)
 創業時に集めるスタッフとは,できる限りドライでビジネスライクな関係を保っておいた方がいい。冷たく聞こえるかもしれないが,それが冷徹な事実だ。(中略)創業メンバーとはあとでどうせ別れるものだと割り切って,カネをかけずに知り合い関係から簡単に集めておくのがいいと思う。(p45)
 営業を一生懸命やっておけば,仮にそれ以外の部分がかなりボロボロになってしまったとしても,何とかなる。(p56)
 もし最悪,どうにも太刀打ちできない局面まで追いつめられ,納品ができそうもないということになったとしても,実は何とかなる。その仕事に限っては,技術力を持っている別の会社にアウトソースしてしまえばいいのである。とにかく,仕事を取ってくることが重要なのだ。(p57)
 営業のメリットは,物を売って売り上げを上げるというだけではない。顧客と直接接点を持つことができるため,顧客やユーザーが自社製品に対してどんな感想を持ち,どの部分に不満を感じているんかといった反応がダイレクトに返ってくる。このメリットは非常に大きい。(p58)
 従業員というのは放っておくと,みんなどんどん楽な方向に走っていってしまう。それをどう押しとどめ,仕事をさせる方向に持っていくのかが経営者の腕の見せどころといってもいいだろう。(p74)
 われわれは営利事業として株式会社をやっているのであって,営利という目的にそぐわない人材に対しては,バッサリと切っていくのは当然だと思う。(p77)
 「本当にそんなにしつこく値切って大丈夫なのか?」と思うかもしれない。でも,絶対に大丈夫だ。相手も商売なのだから,どんなに値切られたとしても,利益のでない金額を提示してくるわけがない。その金額で手を打てたということは,利益はちゃんと出ているということなのである。そこまで読みきれずに,「相手がこんなに泣きを入れているんだから,もう無理かも」と屈してしまう方が甘いのである。(p94)
 単発で月刊誌に1ページの広告を打っても,ブランドイメージには何の効果もない。短期的な広告には意味がないと思った方がいい。(p97)
 社長にとっては,小さなままで会社を経営していくというのは,大変なプレッシャーなのである。会社を大きくするのは確かに大変だが,実はそれよりも,小さいままのプレッシャーに耐えいていく方がずっと難しく,つらい。(p115)
 大手証券会社の社員は顧客のことを考えているふりをしながら,実のところ自分のことしか考えていない者が多い。そういう体質なのだ。(p135)
 わざわざ人と人のつながりを会社の中だけに求める必要があるのだろうか。(中略)会社で得た収入を使って,自分の本来の居場所は別のところに作ればいい。(p202)
 ライブドアの社内は「サークル活動的」という雰囲気にはほど遠い。確かにカジュアルな服装をした若者ばかりだが,どの社員も必死で目の前の仕事に取り組み,ビジネスに邁進している。楽しそうな雰囲気を期待して見学に来た人は,びっくりするかもしれない。しかし何度も繰り返すが,会社は別に楽しい場所である必要はないのだ。(p203)
 伝統的な大企業のように稟議や決裁などの手続きは,キャッシュアウトの処理以外ではほとんど必要ない。必要なのは「ノリ」なのである。(p205)

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