読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2012年11月12日月曜日
2012.11.11 美食を歩く会編 『池波正太郎の美食を歩く』
書名 池波正太郎の美食を歩く
編者 美食を歩く会
逢坂 剛(エッセイ)
発行所 祥伝社
発行年月日 2010.05.01
価格(税別) 1,600円
● 『食卓の情景』や『散歩のとき何か食べたくなって』などの池波正太郎の食に関するエッセイ集は,大昔に読んだことがある。
本書は池波さんが通ったお店を取材して,当時の池波さんの様子を紹介するもの。っていうか,お店そのものの紹介がメインですかね。
● 巻頭に逢坂剛さんのエッセイを載せている。それと池波さんゆかりの天ぷらの店を営む近藤文夫さんと逢坂さんの対談なども。
● 池波さんはけっこう大食漢だったらしい。グルメはたいていグルマンだ。開高健さんがよく書いていたことだけど。
● しかし。世の中には食にこだわる人と,何でもいいと言う人と,きれいに分かれるような気がしている。時代の風はこだわる人に吹いている。っていうか,そういう人たちが食文化を育んできたはずだしね。
● ぼくはこだわらない方。読むだけでいいと思ってしまうタイプ。
ゆえに,ここに紹介されている店のどれかにぼくが行くことがあるとは思えない。敷居が高そう。知らない店に入るのを極度に苦手とするし。それで逸した(旨いものを食べる)機会がけっこうあるかもしれないけれど,さほど惜しいとは思っていないんだな。
● 池波さんの時代小説はまったく読んだことがない。鬼平犯科帳をテレビで見ただけ。中村吉右衛門の長谷川平蔵ね。昔からいつかは読むだろうと思ってきたんだけれども,そろそろ読むと決めないと,人生の時間切れがきてしまいそうだ。
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