読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2012年11月10日土曜日
2012.11.10 ミロスラフ・サセック 『ジス・イズ・ニューヨーク』
書名 ジス・イズ・ニューヨーク
著者 ミロスラフ・サセック
訳者 松浦弥太郎
発行所 ブルース・インターアクションズ
発行年月日 2004.08.01
価格(税別) 1,600円
● ぼくはアメリカにも行ったことがない。行きたいとは思うが,ぜひにともというほどではない。というのも,勝手な思いこみがあるからだ。アングロサクソンが住むところはメシが不味い,っていう。松浦弥太郎さんの一連のエッセイ集を読んで,修正しなければとは思っているんだけど。
● 絵本である。というからには,まずは子どもに向けて書いているのだろう。それゆえだからだろうか,サセックの視点は基本的に暖かい。いいところを見つけて,子どもたちに教えてやろうとしているように思われる。ニューヨーク市民の暮らしぶりにも目配りしている。
(ニューヨークの)ガイドブックのいくつかも見ているけれども,サセックのこの絵本の方が,ニューヨークに対するイメージがより多く喚起される。
ビルの屋上の貯水タンクのこととか,自由の女神のてっぺんにある展望台からの景観とか,狭い路地のこととか,ガイドブックには出てこない事柄がいくつもあって,それが,実際はこうであろうか,それともこんな感じだろうかと,想像を刺激してくれる。
● なんていうんでしょうね,行った気になってしまうっていいますかね,数十ページの絵本なのにね。
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