読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2012年11月17日土曜日
2012.11.15 清野恵里子 『樋口可南子のいいものを,すこし。』
書名 樋口可南子のいいものを,すこし。
著者 清野恵里子
浅井佳代子(写真)
発行所 集英社
発行年月日 2009.10.10
価格(税別) 1,800円
● どうしたって文章よりも写真の方に目が行く。素材がいいうえに,メイクさんやスタイリストさんやプロのカメラマンが同行しての取材だから,できあがりは素晴らしい。
ひょっとすると,取材を受けた相手方の中には,歓迎はできないけれど仕方がないかと思ってる人もいるかもしれない。のだが,写真からうかがえる樋口可南子はそれらの風景の中にしっとりと溶けこんでいる。
● 章立ては5つ。取材先は次のとおり(目次をうつしているようなものだが)。
1 エレガンスということ
「MUNI」(岡山・倉敷) チャイニーズ・ラグ
平田暁夫(東京・西麻布) 帽子
「エクラン」(京都) ボタン
岩立広子(東京・自由が丘) インド染織品
2 手仕事の周辺
「ない藤」(京都) スリッパ
「ダニアジャパン」(岡山・児島) ジーンズ
「大倉陶園」(横浜) 洋器
川真田克實(滋賀・大津) 和器
「榛原」(東京・日本橋) 和紙
「清課堂」(京都) 金工品
前川秀樹(茨城・土浦) 造形作家
森山寛二郎(福岡・小石原) 陶器
3 時のかたち
遠山邸(埼玉・比企郡)
「堀商店」(東京・新橋)
茶房「李白」(東京・世田谷)
東京国立博物館(東京・上野)
4 おいしいひととき
「トレプチ」(東京・小金井) 焼き菓子
「嘯月」(京都) きんとん
神田須田町界隈
5 旅のむこうに
酒田と鶴岡
吉野
京都伏見
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