読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2013年1月13日日曜日
2013.01.12 岩城宏之 『音の影』
書名 音の影
著者 岩城宏之
発行所 文藝春秋
発行年月日 2004.08.30
価格(税別) 1,600円
● 著者は著名な指揮者(故人)。指揮のみならず,エッセイを書く才能もお持ちだったのだ。ベタな言葉で申しわけないけれども,軽妙洒脱。
もちろん,音楽活動を通じて上質なネタをたくさん持っていたのだろうが,それだけではない。文才のなせるワザだ。
● 和田誠さんのイラストも懐かしい。若い頃は,和田誠さんか山藤章二さんの絵が添えられた小説家のエッセイ集をけっこう読んだものだ。丸谷才一『男のポケット』とか山口瞳『酒呑みの自己弁護』とか。そういう意味で懐かしい。
● ちなみに,ぼくの文学系の読書は,第三の新人とその周辺にいた作家で止まってしまっている。遠藤周作,吉行淳之介,安岡章太郎,阿川弘之,北杜夫,山口瞳,丸谷才一,色川武大といったあたりですね。四半世紀前ですな。
村上龍や村上春樹はまったく読んだことがない。それ以後の作家は言うに及ばす。そろそろ小説も読んでみようかなと考えたりはするんですけどね。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿