読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2013年1月23日水曜日
2013.01.22 フジ子・ヘミング 『フジ子・ヘミングの「魂のことば」』
書名 フジ子・ヘミングの「魂のことば」
著者 フジ子・ヘミング
発行所 清流出版
発行年月日 2002.04.15
価格(税別) 1,200円
● 音楽界のアカデミズム,本流においては評価の対象にすらなっていないであろう,フジ子・ヘミングの本をまとめて読もうと思っている。
そのほとんどはエッセイというか,人生論というか,若い女性に向けた「辛くても負けないで」っていうメッセージですな。
本人が原稿を書いているわけではなく,口述筆記でもなく,ライターがインタビューして文字に落としたものだと思うんですけどね。
● でも,それゆえ読みやすくもあってね。波瀾万丈の人生をやってきた人ですからね,たんに頑張ってと励ますのでも気がこもっているっていいますかね。元気づけられますよ。
● 彼女を有名にしたのは,1999年にNHKが放送した「フジコ~あるピアニストの軌跡」と2003年のドラマ「フジ子・へミングの軌跡」だろう。
ぼくはどちらも見ていないんだけど,見ていなくても何とはなしに彼女の生いたちは知るようになった。テレビの影響はネットなどよりはるかに大きい。普段は音楽を聴かない人でも彼女を知るようになり,彼女のファンになった人が大勢いるに違いない。
結果,CDは売れるし,リサイタルを開けばお客さんは入る。彼女のリサイタルのお客さんと他のピアニストのお客さんは,ほとんど重ならないのかもしれないね。
● 宇都宮でも3月に彼女のコンサートがある。行きたいんだけどね,チケットが10,000円なんですよねぇ。
高くはないとしても,目下のぼくには少々以上にきつい負担。彼女の生演奏はぜひ聴きたいと思ってるんだけど。
● 彼女のCDに入っている楽曲であれば,まずは彼女の演奏を聴く。理由は自分でも分析しきれていないんだけども,要は彼女独特の世界に引きこまれてしまうということ。
「通」には顔をしかめられるかもしれないんだけど,ま,そういうことになっている。
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