読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2013年1月18日金曜日
2013.01.17 安永 徹 『音楽って何だろう』
書名 音楽って何だろう 安永徹対談集
著者 安永 徹
石井眞木
三善 晃
徳永二男
安永武一郎
発行所 新潮社
発行年月日 1990.08.20
価格(税別) 1,748円
● ベルリン・フィルで日本人初のコンサートマスターを務めた安永徹さんの対談集。20年も前の本だけれども,内容が古くなっているという感じは受けない。扱っているトピックの性格が,時代とともに大きく変わるというものではないから。
この本を読むと一流の音楽人は生まれながらにして決まっていると思わされる。DNAもさることながら,環境がね,当時の日本の一般家庭とはだいぶ違っていたっていうかね。父親は九州交響楽団の名誉指揮者で福岡教育大学の学長を務めた人。母親は声楽家。
いわゆる立身出世ってのは貧乏から這いあがるパターンが今でもあるのだと思うんだけど,音楽界の場合はどうなのかねぇ。
● 石井眞木さんとの対談では,ベルリン・フィルの内輪話やカラヤンの話が出てくる。早稲田交響楽団の話題も登場する。
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