読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2013年1月29日火曜日
2013.01.28 フジ子・ヘミング 『パリ・下北沢猫物語』
書名 パリ・下北沢猫物語
著者 フジ子・ヘミング
山下郁夫(写真)
発行所 阪急コミュニケーションズ
発行年月日 2007.04.09
価格(税別) 1,600円
● 猫好き(という言葉では収まらないか)な著者が猫を語る。もちろん,それは自分を語ることにもつながるわけだが。
● 「パリは人々がそれぞれひたむきに生きているような気がする。男も女も,みんなが自然なのよ。高価なものを身につけているわけではないけれど,自己主張があって格好いい」(p53)とパリを紹介。
著者はヨーロッパの古い建物を維持している街並みに美を感じ,日本は古いものをどんどん壊して新たしくしていると,ご不満の気味。たぶん,小さい頃をベルリンで過ごし,その後も外国暮らしが長かったゆえの美意識なのだと思う。
短期の旅行者として眺める分には,たしかにヨーロッパの街並みは魅力的だけれども,そこに住めと言われたら断然拒否する。たぶん,大方の日本人も同じだと思う。窮屈そうだ。第一,寒すぎる。
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