読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2013年1月18日金曜日
2013.01.20 宇野功芳 『モーツァルト 奇跡の音楽を聴く』
書名 モーツァルト 奇跡の音楽を聴く
著者 宇野功芳
発行所 ブックマン社
発行年月日 2006.01.27
価格(税別) 1,800円
● 副題は「生誕250周年」。個々の楽曲について,著者がモーツァルト観を語りながら,推薦の名盤を紹介していく。
● 宇野さんは名盤紹介の大家ですな。多くのレコード,CDを聴きこんできたんでしょう。その蘊蓄たるや,凄まじいばかり。
ぼくは彼の文章というか語り口も好きで,この1ヵ月の間に,宇野さんの本を読むのはこれが3冊目になる。
● ただ,彼が紹介している名盤を探して聴いてみようとは思わない。彼の紹介の仕方が悪いんじゃなくて,こちらの準備がまったく整っていないからということですね。
にわかクラシックファンに過ぎませんからね。同じ楽曲を複数の指揮者,オーケストラ,演奏家による演奏で聴いて,その違いを味わうというところまで行けていない。
さらにいうと,オーディオ環境も貧弱だ。家ではノートパソコンに安いスピーカをつないで聴いているし,外ではスマートフォン+イヤフォンで聴く。こんなものでは,微妙な差異は差異として出力されないだろう。
以上を要するに,音楽を聴く姿勢というのが,その程度なんだってこと。
● それとね。どうせ聴くんだった最初からいわゆる名盤でっていうのはちょっと違うような気もしている。ハナからその種の効率性を求めるのは少し下品のような。
少なくとも,自分の耳を通さずに,専門家や評論家に下駄を預けてしまうのもおかしなものだし。
● でも,読むのは好きだ,と。耳学問をしてイッチョマエに人に語ってみたいと思っているわけではないんですけどね。
ちなみに,ざっくりいうと,弦楽四重奏ではジュリアード弦楽四重奏団,ピアノではリリー・クラウスが,宇野さんのお気に入りのようだ。
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