読書で人生が変わるなどということは,まずもってないものでしょう。読書が人を賢くすることも,たぶん,ないと思います。 読書は安価でお手軽な娯楽であり,時間消費の手段です。それでいいというより,娯楽でない読書は可能な限り避けたいものです。 娯楽としての読書があれば,老後もなんとかしのげるのではないでしょうか。というか,しのげると思いたいわけですが。
2013年1月8日火曜日
2013.01.06 宇野功芳・山崎浩太郎 『宇野功芳のクラシックの聴き方』
書名 宇野功芳のクラシックの聴き方
著者 宇野功芳
山崎浩太郎
発行所 音楽之友社
発行年月日 2006.07.10
価格(税別) 1,600円
● 著者は自身でも合唱団やオーケストラを指揮する指揮者でもあって,評論一辺倒の人ではない。当然,楽譜を細かく読み込んだり,ステージでどう表現すればよいのか,実地に悩んだ経験を充分に持つ人に違いない。
● そういう人が,豊富な語彙で演奏や指揮者について語っている。語り口は硬派だけれどロマンにあふれる。音楽知識がまったくなくても,ないなりに読み進めることができる。読みものとして楽しむことができる。
● 著者が足を運ぶ公演は,当然ながら,一流のプロたちのもの。同じことをぼくがやろうとすれば,先立つものをどうやって調達するかから考えなければならない。宝くじを買ってみようかと埒のないことを考えたりもしそうだな。
それより何より,ぼくの耳でそれらの公演を聴くことは,まさしく馬の耳で念仏を聞くようなものだろう。
● それゆえ,ガイドブックを見て実際に旅行した気分になるように,この本を読んで実際に聴いた気になる方が,身のためかもしれない。
とはいえ,聴いてみたいよなぁ。一流のプロたちの生の演奏。
● 71~73ページに「SPの録音事情」についての話がでてくる。そうだったのかぁと教えられたこと多し。
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