書名 デューク
著者 江國香織(文)
山本容子(画)
発行所 講談社
発行年月日 2000.11.01
価格(税別) 1,000円
● 可愛がっていた犬(名前はデューク)が死んでしまった。泣きながらバイトに出かけた21歳の女性が,電車の中で19歳の少年に出会う。
1日をその少年と過ごす。犬が少年になって,今まで愛してくれてありがとう,ぼくも愛していたよ,と告げに来たのだった。
ごく短いお話。
● 思いだした。小学生のとき,友人から子犬を譲り受けた。両親に飼ってもいいかと訊かずに。
うちに来て,数日後にはぼくになついてくれた。学校から帰ったぼくを迎えて嬉しそうに,あるいはホッとしたように,ぼくを見あげた。あの表情は忘れない。給食の残りのパンをあげた。クンクンしながら食べた。
● が,親がその子犬をどこかに捨ててしまった。ひょっとすると,それがぼくのどこかでトラウマ(というと,大げさか)になっているかも。
その後,動物を飼おうと思ったことはない。
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