書名 思わず人に話したくなる 栃木学
編者 県民学研究会
発行所 洋泉社歴史新書
発行年月日 2014.03.21
価格(税別) 920円
● 栃木で生まれて,栃木で育って,現在も栃木に住んでいるんだけれども,栃木について知るところはさほどない。それがわかっているので,この種の本をこれまでもいくつか読んだ。
● 読みやすい文章。執筆者は栃木出身者か。
栃木についての歴史や産業を掘りさげて紹介するのではなく,観光をはじめとする栃木のPR書的なもの。だから,軽く読める。
● 人車鉄道というのがあったのを初めて知った。「人間が車両を引いたり押したりして運行させた」鉄道。喜連川にもあったのだな。
● 栃木の言語について。「抑揚が無く,箸と橋,型と肩の区別がつかない崩壊型アクセントで,かつ敬語が発達しなかった関東無敬語地帯」であるそうな。
いや,言われてみると,なるほどと思う。
● 二宮尊徳について,「ここまで頑張れたのは,身長六尺,体重二五貫,一八二センチの九四キロという巨躯によるところも大きい。薪だって,一度に人よりずっと多く背負えたことだろう」と書いている。
これ,大事なところだと思う。こういう形而下的なところ,大事だよね。
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