書名 わたしの布のほん
著者 伊藤まさこ
発行所 集英社
発行年月日 2004.07.30
価格(税別) 1,400円
● 布を使わないで暮らす日は1日とてないわけで。早い話,下着を着けないで,外を出歩く人はいないだろうから。
● 著者は,料理と布をどう合わせれば写真写りが良くなるか,といったことを考えるのを仕事にしてきた人なのだろう。
テーブルクロスとかナプキン,ふきんのような台所や食卓で使う布から,服やシーツに及ぶ,生活にまつわる布の話が収められている。
● 男性の多くが,あまり(ほとんど)関心を向けない分野だ。けど,生活の基礎的なところ。同時に,彩りをいかようにでも受け容れる深い懐を持った分野でもあるようだ。
衣食住というのはじつに言い得て妙で,ここが整っていれば,他のことはたいていどうでもいいのかもしれない。
巣作りってことなんだけど,その重要な作業はずっと女性が担ってきた。
● 今は,女性も働くのが普通になって,男性の家事参画が喧ましく言われるようになっているんだけど,本格的に参入しちゃって大丈夫なのかな。
それはあれだよね,自分が指揮官になるから,あなたは私が言うとおりに動いてねってことだよね。
たぶん,全部自分でやっちゃった方が速いよ。疲労度も少なくてすむと思う。本格的に参入されるより。
だってさ,ほとんどの男性は戦力にならないよ。戦力になりそうな男性は,自分が指揮官になりたがるよ。
● 伊藤さんによると,「男の人は柔軟剤を入れて柔らかくしたタオルが好きで,女の人は太陽にさらされた感じのごわっとしたタオルを好む人が多い」。
男は女性的な柔らかいのが好きで,女は男性的なごわっとしたのが好き。わりと理にかなっているようでもあるね。
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