書名 世界で一番美しい宮殿
監修者 中島智章
発行所 エクスナレッジ
発行年月日 2014.12.01
価格(税別) 1,800円
● 馬鹿馬鹿しいほどの富の集中と,無駄な蕩尽。世界の宮殿の写真を見て,まず感じるのはそのことだ。
もちろん,そうしてくれたからこそ,後世の人々は「美しい宮殿」を楽しむことができる。美術館や博物館になっているところもあるし,そうじゃなくてもほとんどは一般に開放されている。
● 歴史的な価値,芸術的な価値,観光資源としての価値。もし富が広く平準化していたら,こうはいかない。今頃は何も残っていないだろう。
ではあるんだけれども,歴史に残らないのが正統なあり方じゃないか。人間も造物も。歴史に残ってしまうなんて不純じゃないか。
そんなことをチラッと考えてみた。
● 紹介されている宮殿のうち,ミュンヘンにあるニンフェンブルク城館には行ったことがある。20年近くも前だけど。
でかすぎて全体を把握するには,まる1日を要するだろう。疲れた記憶しかないな。こんなところで寝起きできるなんて凄いなと思ったものだった。自分だったら3日で逃げだしたくなるに違いない。
● ルーマニアの「チャウシェスクの宮殿」は1980年代に築かれた。現代でも独裁がかなうなら,宮殿はできるのだな。
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