著者 櫻井秀勲
発行所 PHP
発行年月日 2012.02.09
価格(税別) 1,300円
● 相方が50代だから読んでみたというわけではない。章立ては次のとおり。
1 夢 好きなことをあきらめない
2 仕事 自分の才能を開花させる
3 人生 自分のために行きていくことを選ぶ
4 結婚 続けること,やめることを見極める
5 家族 絆と縁を大切にする
6 恋愛 いつまでも,ときめいて生きる
7 美と健康 すべての女性は美しくある権利がある
● ん?と思ったのが次の記述。
「これからは,若い人たちも仕事にあぶれていく時代です。雇用者からすれば,働き手はいくらでもいるわけです」(p154)
2012年の発行なのだが,少子化による構造的な労働力不足はすでに予想されていたのではなかったか。
● 以下に転載。
確かに,いまさら人生は,そう大きくは変わらないかもしれません。でも,ずっとやりたいと思っていたことに「チャレンジできた自分」は残ります。チャレンジしたことで,また別の夢が生まれるかもしれません。夢というのは,そんな「引き寄せ力」をもっているものです。(p14)
これらの雑誌を編集しているうちに,女性誌ならではのことを,一つ発見しました。それは読者のハガキの中に,19歳,29歳,39歳と,9の年齢の読者がいつも,とても多いことでした。これは男性誌には見られない現象です。(中略)(年齢の大台に乗るのがイヤなのは)けっして悪いことではありません。むしろ,女性の若々しさの原動力ともいえるもので,男たちはその気持がないので,老けるのが早い,とも考えられます。(p16)
「自分の時間がもてない」というときに,一番のネックになるのが,じつは,実際に「時間がない」ということではなく,「自分のしたいことがない」ということです。(中略)それでは,これからの人生も,ただなんとなく通り過ぎてしまいます。(p26)
私は,夢をかなえる人というのは,あきらめないこと,愚直なまでに,自分の夢に向かって歩み続ける人だと思っています。(p30)
夢は,心に描いているだけではダメです。自分の夢が見つかったら,そのことを親しい人に,はっきり伝えましょう。それは約束であり,契約です。すると,どうしても実現しなければならなくなる。夢をかなえた人は,ほとんどが,このかたちで成功しています。(p32)
就職だけは,個人の力量というより,その年の経済状況に負うところが大きいものです。それこそ短大を二年で卒えて,一流企業に入った人と,四年制の大学に進んだために,不況の年にぶつかってしまい,二流企業の派遣社員にしかなれない人もいるはずです。(p38)
むやみに仕事を替えるのは考えものです。替える基本は「自分の能力を伸ばすチャンス」でなければなりません。けっして「収入が高くなるから」という理由で,転職しないことです。(p39)
男と女の時代は,十年毎に入れ替わるという考え方があります。これは,自動車と女性ファッションの流行から割り出した研究ですが,西暦奇数十年代(中略)には女性らしさ,偶数十年代(中略)には男性らしさが流行する,と考えられています。(p62)
まだまだ元気で,イキイキとした毎日を送る大切な習慣として,「いまの自分を幸せに思う」ことが必要になってきます。「忙しい」とか「疲れた」「バカバカしい」「面倒くさい」といった言葉は,マイナス言葉であって,まず自分のためにはなりません。「自分は不幸だ」といっているようなものです。(中略)自分で自分の人生を生きていく,と決心したからには,どんなに苦しくても,楽しそうにしていいましょう。それが実りの多い後半生につながるのですから。(p68)
アメリカの男性から聞いた話ですが,「家が狭いと結婚したくなる」というのです。これはなかなか鋭い見方です。いつも同じ一部屋にいたら,することがないので,相手を求めるというのです。(中略)このことは,とても重要です。本当に必要でないのに,相手を求めてしまう危険性があるからです。(p86)
人間は新しいスタート台に立つと,少なくとも数年間は,夢中でがんばるものです。私も昼夜なく働きましたが,このときは私は,がんばれば,いくらでもがんばれるものなのだ,とむしろ驚いたものです。(p90)
人生は,私はふつうの道を歩くべきだと思います。「自分だけは違う」と,特別に考えないほうが,失敗は少ないものです。欲望も似ています。ある人がいっていましたが,「金欲はふつうの人並みが正しい」という言葉は,まさに金言だと思います。(p90)
女性がなんでもしてくれる,と思うと,男はそれだけで,からだや頭を動かさなくなります。これが老いの決定的原因になるのです。(p111)
友人にいわせると「選ぶ」ことは,若さを保つための最高の方法だといいます。そこでわざと,豪華なぜいたく雑貨やファッション雑誌を見るといいます。(p129)
ときどき,人に助けてもらうことを,よしとしない人がいます。せっかく相手から手を差しのべられているのに,それを拒絶してしまうケースです。(中略)私は,それは「もったいない」と思います。助けられることは,恥ずかしいことではありません。ありがたいことです。そう思って,素直に受ける人が,じつは運命を切り開いていける人です。(p135)
運は親から子に引き継がれると,私は思っています。「運が悪い」といっている親の子どもは,親の口ぐせの通りに,悪い運を引き継ぎます。何をしても,どこか遠慮がちで,前に出ていかれないのです。(p147)
高校や大学時代の友だちはとても大切ですが,長い友情だけに頼っていると,早く老けるといわれます。(p157)
新しい友だちのいない人は基本的に出不精で,自分の家や部屋から離れたがりません。(中略)はっきりいえば,このタイプの女性は60歳くらいになると,ひとりぼっちになる危険性があります。(p157)
女性にはもともと「みんな」という意識があります。(中略)「自分だけでなく,クラスの全員がそうなのだ」という理屈で,母親を説得したはずです。これは女性の生来の性格で,一人でも自分より前を進んでいる同性がいれば,その人をモデルにして,自分もそうなれるのです。(p165)
ほかの男性とつき合えない女性の多くは,「浮気はしてはいけないこと」という道徳観をもっているわけではなく,バレたら困ることになる,という生活問題に過ぎません。(p166)
50代の恋愛は欲深です。もう二度とないかもしれないと思ったら誰でも貪欲になります。(p169)
私が50代の女性から聞いた話では,お相手が70代の男性だったといいます。この弾性はもうセックスができないほどで,だから抱きしめてもらうだけでしたが,それだけでも,若いときの一〇倍の満足感だったというのです。それというのも,この妻にとって,夫はただ挿入するだけで,「抱きしめる」という行為をしてくれたことがなかったといいます。女性の気持ちをまったく理解しない男のようですが,恐らく世の男たちのほとんどは,このタイプではないでしょうか?(p169)
なにかの本で読んだ言葉に「人間のからだで無用なものはなにひとつない。全部死ぬまで使うことだ」というのがありました。私はこの言葉にとても感動し,以後現在に至るまで,どの部位も使い続けています。(中略)セックスがなぜ必要かといえば,愛の歓びを得るというより,性器を衰えさせないためです。(p172)
年下の彼にプレゼントをする,という行ないは,おばあちゃんの負け目からするものではありません。年下の彼がかわいいからするのです。ここがとても重要です。かりに彼がかわいくない行動や言葉をいうようであれば,即,出入り禁止にしなければなりません。(p181)
年上の彼には,女性が積極的に愛を打ち明けるべきですが,年下の彼には,女性側から愛の言葉を,絶対いってはいけないのです。これこそ50代の恋愛ルール,といっていいでしょう。絶対,愛を乞うてはなりません。一度でも愛を乞うたら,その瞬間から「恋の奴隷」になってしまい,身の破滅につながります。(中略)その理由は「おばあちゃん」感覚です。この意識だけは,いくつになっても捨てなければなりません。(p182)
メキシコ先住民の言い伝えでは「人は正気を保つため,一日三回のハグが必要だ」とのことです。はるか昔から,抱きしめる重要性を知っていたのでしょう。(中略)そんな人がいないというときは,樹木を抱きしめるだけでも,効果が高いといわれています。(p184)
年相応である必要はないのです。いまどきは,年相応といったら,実年齢よりも老けて見えると考えましょう。年相応でいいと思うのは,もう,「女」をあきらめた人たちです。(p196)
五十年間,女性専門で書きつづけていると,メイクで一箇所強調するだけで,生き方が変化することの不思議さを,知っています。(p198)
口紅の色は,若いうちはピンクですが,次第に濃い赤系に変わっていきます。これは色彩事典通りの変化で,反対に考えれば,濃い色をつける人は,性的に不満をもっているのです。(p199)
美しくありたい,健康でありたいと思うならば,それは女として愛されたい,ということではありませんか? そう思い当たれば,もう一度,新しいメイクの方法を勉強したほうがいいと思います。(p200)
心が臍下丹田にあるならば,この加温療法は心も温めることになり,二重のプラスになりそうです。腹巻きはイヤ,という人であれば,座禅でもヨガでもいいですから,下腹部筋を鍛えることです。(p203)
しわ一本にしても,出る前から気をつけるのと,出てしまってから取るのとでは,時間だけでも大幅に違います。(p209)
彼女たち(女優やタレント)は,歯に特別に気をつけています。(p220)
私の知っているある女優は,香水を二種類まぜ合わせることで,自分だけの香りをつくっています。彼女にいわせると,香水だけでなく,化粧水から口紅まで,なんでも自分に合うように調合できるといいます。そして,これほど安くつく美の色と匂いはない,と断言しています。(p222)

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