2020年6月26日金曜日

2020.06.26 堀江貴文 『考えたら負け』

書名 考えたら負け
著者 堀江貴文
発行所 宝島社新書
発行年月日 2018.12.14
価格(税別) 833円

● 堀江さんの箴言集。ひとつ紹介すると,「斜に構えた段階で,その人はもう『負け』」(p269)。
 斜に構えるというのは,事態から一歩退いて,当事者であることをやめるってことだもんね。ぼくは斜に構えがちなタイプなので,したがって「負け」を重ねてきた。

● 箴言集から抜書きするってのもナンなんだけど,いくつか転載。
 AIや広義のロボットが既存労働を肩代わりし,生活に必要な富を生み出すようになると,人々は時間を持て余すので,他のことに目を向ける。そこに新しい産業が誕生する。(p3)
 折れないで,前へ行く。誰の批判にも振り回されず,好きなことだけを続ける。結果的に,そうしていた方がうまくいった。(p13)
 人間は自分で思う以上に合理的な鼓動を取る生き物だと思っている。つまり,「変えたいけどできない」というのは,本当は「変えたくない」のだ。(p15)
 考えるべきは今日という日のことだけ。明日のことや遠い未来のことなんて考えない。今日という日に絶対達成すると自分で決めたことを,着実に実行していくのだ。(p23)
 突き抜けられる人と,そうでない人の違いは,次の一点に尽きる。物事を“できない理由”から考えるのか,それとも“できる理由”から考えるのか。それだけだ。突き抜けられるかどうかは能力の差ではなく,意識の差なのである。(p41)
 失敗を減らすために事前に情報収集したいという気持ちはわからなくもないが「100%失敗しない方法」なんて,ない。むしろ,そうやって迷うことで,時間を無駄にしてしまっているケースが多い。(p45)
 世の中にはおもしろいことがあふれている。「嫌なら辞める」ができるようになるだけで人生は一気に動き出す。(p47)
 人の数倍の努力を積み重ねて大きく成長した人物は世の中に山ほどいる。しかし,彼らを目にしたとき,多くの人は「あの人には才能がある」と言ってしまうのである。(p53)
 変化というものは突然ではなく,徐々に起きるものです。そして一瞬では終わりません。そこで「生き残れる人」がいるとすれば,それは状況に合わせて判断や行動ができる人です。(p81)
 常に時価を見ること。時価の高いところに,投資をかける。たったそれだけのことだ。(p93)
 インターネットが社会を刷新し,誰もがスマートフォンを持つ時代は,何を意味しているのだろうか? 世界が急速に小さくなり,これからは“日本のあなた”ではなく,“世界のあなた”として生きていかなければならないのである。周りの顔色を見て自分を演じているようでは,当然「価値のない人間」になってしまう。(p95)
 質問すればするほど,頭の中がアップデートされていくはずだ。質問しなくなったとき,あなたの成長は止まる。(p105)
 限られた時間しかない人生。いつも多動でいるために一番大事なこと。それは1日24時間の中から「ワクワクしない時間」を減らしていくことだ。(p115)
 多くの人は,自分の枠を勝手に決めてしまっているのだ。会食は1日1組,ライブは1日1回,デートは1日1人・・・・・・などなど。そんな常識は誰かが勝手に決めただけで,何の根拠もない。猛烈に何かを極めたければそんなストッパーなんか外して,極端なまでに詰めこまないといけない。(p125)
 同じ時間だけ稼働しているのに,「忙しくて大変」と感じる人と「そこまで忙しくない」と感じてしまう人。その差はどこにあるのだろうか? 答えは簡単。前者は「他人の時間」を生きる苦しい忙しさで,後者は「自分の時間」を生きる楽しい忙しささからだ。(p129)
 僕が尊敬している人たちはみな惜しみなく与える人ばかりで,そういう人たちのもとには人がどんどん集まっていく。人を惹きつける力がものすごく強いから,新しいアイデアも集まってくるわけだ。(p131)
 僕は「社会にとって役に立たないこと」を,どんどんやった方がいいと思う。社会にとって役立つことは,機械に置き換えられるからだ。(p139)
 発想力を鍛えて,自分の価値を上げていこうと思ったら,意図的に仕事を減らし,「オフ」を増やして遊んで暮らすべきなのだ。長い目で見ると,そのほうがペイすることが多い。(p151)
 日本はツイッターやブログの利用率が世界一高いというが,それは忖度カルチャーによる「言えないストレス」の反動なんじゃないかと僕は見ている。(p171)
 人よりも何杯も情報収集ができれば,必ず未来が見えてくる。未来が見えるようになれば必ず勝てる。情報は,ものすごく大事なのだ。(p181)
 会いたい欲をかきたてられるような優秀な人はたいてい,著書やらSNSなどで情報を発信している。彼らは伝え方がうまい。思考やビジネスメソッドを,シンプルにまとめて,誰でもよめるようにしてくれている。だから別に会いに行かなくても,それらを読めば事足りる。(p195)
 自分が絶対的な正義だという前提では議論は成立しない。(中略)話が噛み合わないと思ったら,スルーするしかないだろう。(p213)
 嫌われるよりも怖いことがある。それは,無視されることだ。(p245)
 今は,人と同じことをやっていたら損するだけだ。(p277)
 仕事は「作るもの」へと,主流が移りつつある。「引き受ける」仕事は,激減している。というより絶滅への道をたどっているのではないか。(p297)
 いろんなお笑い芸人さんを知っていますけど,大して面白くないじゃないですか。(中略)一般人とそんなに差がある訳でもない。要は,なんか1つでも面白いネタを思い付いてポンと伸びたら,一流になれる可能性は全然あると思うんです。(p303)

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