著者 タラ・ハント
訳者 村井章子
解説 津田大介
発行所 文藝春秋
発行年月日 2010.03.10
価格(税別) 1,571円
● 本書は,企業がうまく事業を展開していくために,ソーシャルメディアをいかに使っていけばよいか,を説いたものということになる。
そのキーワードは「ウッフィー」だ。ウッフィーとは「信頼や尊敬や評価」のこと。ゆえに,本書の説くところは,かなり独特だ。面白い。普遍性もあると思える。
ソーシャル・ネットワークの基本は,一にも二にも信頼なのである。そして信頼は,お金で買うことはできない。お金を払って何かをしてもらおうとか注意を惹こうというのは,オンライン・コミュニティでは不誠実な行為とみなされる。(p14)
ウッフィーを貯めておくのは意味がない。ウッフィーには,流通することによって価値が高まるという性質があるからだ。(中略)こうしてコミュニティの中でウッフィーが流通すれば,必然的に人と人のつながりが増えることになる。これこそがウェブ2.0の世界で成功する決め手であり,また本書のテーマでもある。(p14)● 巻末で,津田さんが,ソニーがやらかした失敗談を披露している。ソニーに悪気はないんだろうけどね。イメージダウン分を逆広告費として計算すると,けっこうな額になってしまうだろう。
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