書名 クラシックホテルさんぽ
編者 インク・インコーポレーション
発行所 グラフィック社
発行年月日 2013.06,25
価格(税別) 1,600円
● 「世界を旅し各地のホテルに宿泊する数が増えるほど,日本のホテルがいちばんであると感じるようになります。日本のサービスのクオリティは世界に誇れるものであり,すべてのお客に差別なく対応することろなどは,世界のホテルに見習ってもらいたいものです」(p6)とある。
じつにその通りと膝を打ちたくなる。ま,外国のホテルに泊まったことは数えるほどしかないんだけど。
● ぼくのような旅の素人は,外国のホテルに行くと,カウンターにいるのが外国人だというだけで,何というか幻惑されてしまうところがありますな。髪の色が違う。眼の色が違う。背が高い。っていうオネーチャンがカウンターにいるだけで,別世界に来たっていう,ね。
けど,そんなものにはすぐに慣れてしまうわけで,そうすると事務処理のいい加減さとか,話の通らなさ加減が目立つようになる。
● さて,本書は国内のクラシックホテルを写真をメインに紹介するもの。お馴染みの日光金谷,箱根の富士屋,奈良ホテル,万平ホテルなどなど。類書はすでにいくつも出ている。定期的に出てくるものだね。
カタログ集のようなものをこの値段で売るのかよ,と思ったりもするんだけど,それができるだけの何らかのバリューを,これらのホテルは持っているわけだよね。
100年を超える歴史の中では,失態もあったろうし,経営危機にも見舞われたろうし,その危機に耐えきれなくて経営母体が代わったり,といったこともあったろう。しかし,ともかく現在まで残っているわけだから,大したものだよ。
● では,おまえはこうしたホテルに泊まってみたいかと問われると,拒否はしないけど,積極的に泊まってみたいとまでは思わない,といったあたりの回答になる。
古いものを古いという理由で珍重する趣味はない。たいていの人がそうじゃないかと思いますけどね。
0 件のコメント:
コメントを投稿