書名 モレスキン 人生を入れる61の使い方
著者 堀 正岳
中牟田洋子
高谷宏記
発行所 ダイヤモンド社
発行年月日 2011.09.08
価格(税別) 1,600円
● モレスキンユーザーを取材して,それぞれの具体的な使い方を紹介したもの。
ノートを恒常的に使ってる人って,仕事で使ってますよというのを別にすれば,圧倒的に少数派だろう。
● しかも,かのモレスキン。ぼくはもちろん使ったことはない。
第一,高価だ。A6サイズの小さなノートが千数百円するのじゃなかったか。仮に買ったとしても,値段を考えてケチケチした使い方をしそうだ。ノートを使うときに,やってはいけないことの筆頭にくるのが,このケチケチ使うというやつだろう。
● たぶん,ぼくだけじゃないでしょうね。この値段だと大衆的な商品にはならない。
となると,大衆のひとりとしては,やっかみのひとつも言いたくなる。ピカソやヘミングウェイも使ったノートだといったって,それを使っているアンタがピカソやヘミングウェイになれるわけでもあるまいよ,っていうようなね。
● ではあっても,モレスキンに熱狂的なユーザーがいるとは以前から聞いていた。それなりの理由があって熱狂しているはずで,つまりは高いだけのことはあるってことなんだろう。手帳におけるEDIT,パソコンにおけるMacのような風合いを持っているのかもしれない。
もし,ぼくがノートをガンガン使う暮らしをしていたのであれば,ノートくらいは贅沢しようと,モレスキンに手を出していたかもしれないと思ってみたりもする。
幸か不幸か(たぶん不幸なんだろうけど),そういう暮らしは身につかなかった。
● 本書で紹介されている使い方の中に,モレスキンでなければできないというものはひとつもない。あたりまえだ。モレスキンは要するにノートだ。モレスキンでできることは,他の安いノートでもできるに決まっている。
けれども,モレスキンでやった方が快適なんでしょうね。そこは伝わってくる。
● それと,単純に文字だけ書いている人は少数派で,絵や図を書いている人が多いのも印象的。ユーザーの職業も,デザイナーとかわりとクリエイティブ系が多い感じ。ここでもパソコン界のMacという感じですな。
本にしやすいからという理由で,そういう人を集めたのかもしれないけれども,なるほどこういう使い方をするのであれば,紙質や製本が大事だろうなと思った。
● ちなみに,ぼくもちょっとノートを使うようになった。ごく最近のことなんですけどね。
ずっとパソコンで日誌を書いていたんだけど,今年の4月からそれをやめた。同じく,パソコンでこづかい帳をつけていたんだけど,それもやめた。そのかわりに,ちょこっとノートに何事かを書いておくことがあるようになった。
● 使用しているのはダイソーで買った「ペン差しカバー付きA6ノート」ってやつ。そこに景品でもらったボールペンを差しこんで使用中。ペンと一緒に携行できるのはすこぶる便利。っていうか,必須の要件でしょうね,これは。
あんまり書かないから,しばらくもちそうなんだけど,ダイスキン(ダイソーで売ってるモレスキン風のノート)も一緒に買った。堅い表紙にゴムバンドが付いてるやつね。
恥ずかしながら,ぼくにはこれで充分なようだ。正確にいうと,ぼくにはこちらの方が似合っているようだ。ぼくがモレスキンの似合う男になる日は,たぶん永久にこないだろうね。
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