2017年9月24日日曜日

2017.09.24 帯津良一 『不良養生訓』

書名 不良養生訓
著者 帯津良一
発行所 青萌堂
発行年月日 2011.01.27
価格(税別) 1,300円

● 副題は「まじめな人ほど病気になる」。本書のキーワードは「攻めの養生」。ストイックになりすぎるな,ということだろうか。
 健康診断の数値にあまりとらわれるのはバカバカしい。玄米食,菜食,マクロビオテックなどに凝り固まるのは,よろしからず。健康に悪いとされることに過度にビクビクするな。体にいいものより美味しいと思える食事がいい。
 つまり,ぼくのようなズボラな人間には,はなはだ都合のいいことが説かれている。

● 以下にいくつか転載。
 「養生」は,体を休ませる「守りの養生」ではなく,「攻めの養生」でいくべきで,小さくまとまらず,時にははみ出したり,狼藉を働いたり,あるいは死んだふり(?)をして体をかわしたりということも大事なのです。(p3)
 健康のための健康を目指すのではなく,楽しく充実した人生を送るために健康を目指すことです。そうすることで,このタイプは身も心も活発で,心のときめきを感じ,それによって命のエネルギーを高めています。(p21)
 ウォーキングには大きく手を振る,いつもより速く歩く,といった方法がありますが,私はただ楽しく歩くをモットーにしています。長続きさせるには,それくらいの気楽さが必要で,目尻を釣り上げて「健康のために鍛えなくては」と意気込む必要はありません。(p34)
 たとえば,「早寝早起き」がすべての人にとって善ではなく,時間が許すのなら「遅寝遅起き」でも一向にかまいません。他人から,ぐうたらと見られようと,自分の信念を貫き通す覚悟が必要なのです。(p54)
 症状が重くない限り,お酒の量に一喜一憂しないほうがいい,というのが私の考えです。一生懸命に働いて,その疲れやストレスを癒してくれる代償と考えれば「γ・GTP」の値なんぞに神経質になり過ぎるのはナンセンスの極みなのです。(p61)
 がん細胞などを攻撃し,体をウイルスなどから守ってくれるリンパ球は,副交感神経を高めることによって増えるそうです。(中略)それには体を温めることが最も効果的なのです。(中略)お酒もまた血液の循環をよくさせ,体を温める効果があるのです。(p61)
 世間一般でいう「健康にこだわった食事」は往々にして“主義”になりがちで,菜食主義や玄米主義など,あらゆる主義が横行しているように見えます。(中略)食物によって得られる栄養価の吸収は人それぞれでまったく異なり,排出のされ方にも個人差があります。(p70)
 ニジマスはエサの多い川の真ん中に集まる習性があるそうです。一方,一部にはエサの少ない川の岸辺を泳ぐニジマスもいます。魚の世界にも異端児がいるのでしょう。この二つの習性を持つニジマスを比べると,川の真ん中にいるニジマスのほうが大きいと思いがちですが,そうとは限らないのです。その理由は川の真ん中は流れが速く,体力を消耗してしまうからです。ひろさんは,日本人は川の真ん中に行きたがる傾向が強い,と話していますが,それは人生観や仕事観に限らず,健康観にも通じるところがあります。(p77)
 人体のなかにも物理量の総体が連続してあるわけですから,当然そこには「場」が存在するはずです。(中略)人体は「気」を物理量とする「場」によって構成しており,そこに臓器と臓器が浮かんでいるのです。その場こそが「生命場」であり,この「場」のエネルギーと自然治癒力を高めるために「攻めの養生」が不可欠になってくるのです、(p90)
 私の周りの医者で食事の前にせっせと手洗いをする人はまずいないと思います。さらに,それが原因で何らかの病気になったという話も聞いたことがありません。(p97)
 医や食に関する“常識”は不変ではなく,研究などによって新たな“常識”が出現する可能性は非常に高いのです。それなのに,今“常識”とされている医学情報や健康知識にかんじがらめになっているのはナンセンスの極みです。(p127)
 いくら栄養価の高い食品でも,おいしいと思って食べなければ身にならないのは当然のことで,食と心は深くつながっていると考えられます。(p133)
 人間の本性はかなしみにあり,人間は明るく前向きにはできていないということをここで強調したいと思います。(中略)「明るく前向き」と思われていた人ほど,じつは精神的に弱い面があることがわかってきました。病状の悪化を告げると「明るく前向き」な人ほど落ち込みが激しいのです。(p148)
 藤原(新也)さんによれば,かなしみを抱いた人は自分の胸に聖火のような炎を抱いていて,その聖火には他人をいやす力があるというのです。(p151)
 閑職に身を委ね,汗もかかず,同僚ともたいしてコミュニケーションを取らずに5時頃退社するような人生が幸せでしょうか。このような生活を続けていたら,交感神経は働かず,副交感神経ばかりが働いて体調は次第に悪化してきます。(中略)ストレスをなくそうとしたり,解消しようと悩まず「ストレス,どんと来い」くらいの気概を持てば,うまくつき合えるのではないでしょうか。(p156)
 私の知る限り玄米食やマクロビオテックを実践している人たちは,顔が青白く,声が小さくて滅多に笑わないことが多いのです。(p160)
 いわゆる,難病の会のような組織がありますが,そのごく一部では健康食品やサプリメントを法外な値段で売っているところがあります。(p166)
 欧米と比べ,日本人に比較的多いがんの一つに肝臓がんがありますが,アルコール摂取量がはるかに少ない日本人に肝臓がんが多いのは,薬と関係しているという説があります。たしかに,胃薬,風邪薬,鎮痛剤などのコマーシャルがこれほど,テレビ,雑誌などのメディアに登場している国はめずらしく,薬好きの国民といえます。(p168)
 受診勧奨判定値は国内の各臨床学会が認定した基準にのっとっているのですが,保健指導判定値には何の科学的根拠もないといわれています。それなのに数値ばかりが一人歩きをして,検診の結果,一喜一憂する人が増えているのは合点がいきません。(p179)
 高血圧の原因には塩分の摂りすぎ,肥満,分銅不足,喫煙,ストレスなどが指摘されています。しかしこれも気にしすぎるとろくなことはありません。(中略)塩分やおいしいものをガマンすることがストレスになり,血圧を上げてしまうことが多いのです。(p188)

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