著者 茂木健一郎・松岡修三
発行所 アスコム
発行年月日 2017.06.01
価格(税別) 1,000円
● 副題は「たった一度の人生をマックスに!」。
● 以下にいくつか転載。
いま,ここに,いかに浸るか。余計な過去とか未来とか考えないでいまに全力をつくすこと。それが結局,未来につながるというのがマインドフルネスの考え方。(茂木 p19)
自分と対話する習慣を身につけること。これを意識することなくできるようになると,ふだんから自分を客観的に把握できるようになる。(茂木 p22)
もともと脳にはとてつもない可塑性があって,無限に変わっていくことができる。変わるための最高の方法が感動すること。(茂木 p28)
ネガティブな記憶が求めているのはちゃんとした意味づけ。だから,その記憶を否定しようとすると戻ってくる。(茂木 p38)
想像しているときがいちばん怖いじゃない?(茂木 p57)
口角を上げて,目尻を下げる。笑顔になっていたら,マイナスのイメージも言葉もあまり浮かんでこないんです。(松岡 p63)
人生の3分の1といわれる睡眠の時間を楽しめなかったらどうするんだと僕は思うんです。だから,僕はどうやって寝るのをたのしもうかといつも考えています。(松岡 p72)
かなり現実的にイメージします。目を閉じたら,寿司屋の玄関を開けるところから始まり,カウンターで職人の技を堪能しながら1貫1貫食べていきます。もちろん,味もリアルです。そうすると5,6貫ぐらい食べたところで寝ていますね。多分,笑顔だと思います。(中略)羊を数えるというのもわかりますけど,僕はやらされている感があるんです。(松岡 p73)
でも,脳科学が究極の突き抜けた人の見方を教えてくれた。脳は機械なんだからと。ある意味では寂しい見方だと思うけど,いちばん人間を肯定しているような気もするんだよね。(茂木 p93)
マインドフルネスで最も根本的な考え方を教えるね。(中略)それは価値判断をしないこと。それが最もポジティブな態度なんだよね。(茂木 p95)
成功するための要素は,自分の中では賢いことだけど,他人から見ると愚かに見えることだって。(中略)成功するには,自分の中ではハッキリとした確信があっても,世間からは「あんなことやってバカじゃないの?」といわれるくらいじゃなきゃダメだってことなんだよね。(茂木 p104)
声を出すと力が抜けて体のキレが増すんですよ。キレがよくなるのは,呼吸法なんですけどね。スポーツはマネから入ったほうが上達は早いと思います。最初は,イメージと体の動きが一致しないでしょうけど,俺はコナーズだと勘違いすることで,コナーズのように正しくラケットを振るイメージがつくれますから。(松岡 p112)
じつは天才なんていないんだって説があってね。天才といわれる人たちは,ただずっとやってきただけだって。(茂木 p112)
人工知能がここまで急速に発達した理由のひとつは,手本になる人のことを徹底して学んでいることなんだよね。(中略)人間はそれをやってない気がする。まず,手本の観察をしていない。(茂木 p114)
しかも,観察してみると,すごくシンプルで,やってみると難しいものはそんなにないんですよ。(松岡 p115)
ある大学の授業を1学期の間,ずっと受け続けた生徒とその授業の様子を2秒だけ見せた生徒の,「この授業がどれくらい面白いか」という評価がほぼ一致するんだって。たったの2秒だよ。これは有名な研究で,人間は2秒ぐらいでものすごい量の情報を得ているということなんだよね。それなのに使ってないことが多いと思わない?(茂木 p120)
ずーっと首尾一貫して同じことを言わなきゃいけないというのは,かえって違う気がするんだよね。(茂木 p143)
僕には,「○○してやってる」という感覚はゼロ。応援は,自分のためにしかやってないというとらえ方でやってます。(中略)選手に気を使わせて,「応援ありがとうございます!」といわせてしまうのがいちばん嫌ですね。(松岡 p158)
マジシャンの前田知洋さんが面白いことをいっていたね。「最高のマジシャンは,自分がマジックをしていることを忘れている人だ」と。(茂木 p164)
スポーツ選手の厳しいトレーニングや緊迫するシーンって,脳にとっては快楽なんだよ。(茂木 p165)
登山なら,山を降りて帰ってくると,いつもの景色が違って見える。これが大事。それを人生の中で,いくつもつくっていく。(茂木 p166)
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