編者 Workhack Project
発行所 技術評論社
発行年月日 2007.05.25
価格(税別) 1,380円
● Hacksというほどのことはないかも。手帳の使い方を説いているわけだから,内容上,古くなることはそんなにないと思うんだけど,わりと安直というか,手間暇をかけないで作っている本だと思う。
● とはいえ,以下にいくつか転載。
手帳に書くときは,一切体裁にこだわらないというのが,手帳の達人たちに共通した意見です。(中略)こだわらないで,どんどん書き込んでいくことが,手帳を上手に使うための最低条件です。(p52)
人間の思考回路は,何かに関連付けられた情報でなければ,記憶の糸をたどることができません。単なる言葉やキーワードからは,どんなに素晴らしいアイデアだったのかを思い出せなくなってしまうのです。(p56)
書くスペースに余裕があると,ついつい余計なことを書いてしまいます。これはつまり,情報の取捨選択ができていない状態になっているのです。(p75)
アイデアを生み出すためには,脳を刺激することが一番です。手を使って鉛筆やペン,筆といった筆記用具で文字や絵を書くことは,それだけで脳を刺激することになっています。(中略)パソコンの前に座ってアイデアをひねり出すよりも,鉛筆を使っていろいろ書き出したほうがアイデアは出てきます。(p94)
最近の研究では,ワーキングメモリには短期記憶だけではなく,学習や経験で蓄積された長期の記憶を引き出す重要な機能があることがわかりました。(中略)ですから物忘れを防ぐには,手書きでメモを取ったり,自分の日記を付けたりして,短期記憶を活用し続けなくてはいけません。(p97)
スケジュール管理の最大のポイントは,まず仕事の完成図をつくることからはじめます。どんな仕事でもそうですが,完成図から逆算して考えると,何をすべきかが明確になり,無駄な作業が省け,最小の努力で最大限の効果を望むことも夢ではありません。(p100)
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