2017年10月9日月曜日

2017.10.09 渡辺和子 『幸せはあなたの心が決める』

書名 幸せはあなたの心が決める
著者 渡辺和子
発行所 PHP
発行年月日 2015.09.25
価格(税別) 1,000円

● 平易な文章だけれども,その平易さに力がある。ヨソから引っぱってきたものではなく,著者が自分の生身から絞りだしたものだからだろう。

● 以下にいくつか転載。
 「この世の中に,神以外のものはすべて被造物であり,不完全なものである」(p15)
 「人を許さない人は,また,他人の支配下にある人なのです」(p18)
 私たちの誰一人として,この世に自分から望んで生まれてきた人はいません。ということは,つまり皆,生きることに自信を持っていないのです。だからこそ,つらいこと,苦しいことの多い人生を生きてゆくためには,「あなたは生きていていいのだ」という,他人からの励ましと優しさが要るのです。(p28)
 「人間の自由とうのは,諸条件からの自由ではなく,これら諸条件に対して,自分のあり方を決めていく自由である」(p44)
 世の中のすべての人から見放されたように思う時も,決して自分で自分を見捨てることがない人でいてください。(p49)
 所詮,人間が見通せることには限りがあって,長いめで見ると,案外,物事は異なる評価を持つものですから。(p61)
 人間が人間であるために一つの条件は,実は「いつも幸せではあり得ない」ということ,「その生活の中には必ず幾分かの不幸せのかげが落とされている」ということではないでしょうか。(p63)
 世の中,「かくかく,しかじかあるべきだ」という思いこみをたくさん持てば持つだけ,不自由になります。(中略)それは結局,思いこみというのは,その実現において他人に依存する部分が多いからでしょう。(p64)
 ある人が,自分に負わされた十字架の重みに耐えかねて,神に願いました。「もっと軽いのに替えてください」。大小さまざまな十字架が林立している部屋に案内された彼は,その中から,大きさも重さも気に入ったものを選び出し,神の前に出ました。「これなら一生負ってゆけそうです」。そして気づいたのです。それは最前,自分が肩から外した十字架であったということに。(p72)
 劣等感は誰しもが持つものです。しかしながら,劣等感のかたまりのような人は決して美しくありません。なぜなら,人は,「自分」のかけがえのない価値にめざめて,生き生きと自分の生活をしている時にのみ美しいからです。(p91)
 「一つひとつ,音をさせないように,静かに置いてごらんなさい。さらに,そこに座る人が幸せになるようにと,心をこめて置いてごらんなさい」(p109)
 「面倒だ」と思った瞬間,「だから,しない」のでなく,「だから,する」こと。他人様が入っていらしたら,立つ。他人様とお話しする時はマフラー,手袋を外し,コートも脱ぐ。ポケットから手を出す。(p115)
 人間関係を和やかにするのに,「の」の字の哲学というのがあります。たとえば,夫が会社から戻ってきて,「ああ今日は疲れた」と言った時に,(中略)「ああそう,疲れたの」と,相手の気持ちをそのまま受け入れてあげることがたいせつなのです。(p129)

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