2017年10月25日水曜日

2017.10.25 飯田史彦 『歩き続ける』

書名 歩き続ける
著者 飯田史彦
発行所 PHP
発行年月日 2014.08.05
価格(税別) 1,800円

● この人が書くものは眉唾だ,と思う人もいるはずだ。が,とことん落ちこんで,飲みに行くのも億劫,本を読む気にもならない,というときに,どうにか彼の本を読んでみたら救われた(気分になった)という人もいるはずだ。
 プラグマティズムというと大げさだけれど,本は自分の都合の良いように使えばいい。ぼくは飯田さんのものはだいたい読んでいると思う。

● あたりさわりのないところをいくつか転載。
 僕の長年のカウンセリング経験に基づいて分析すると,はっきりした原因が存在するかどうかに関係なく,「死にたい」と思ってしまうほどの悲観的思考の根底には,睡眠不足から来る脳の過度の疲労状態があるのです。(p106)
 あらゆる人の人生の目的は,わずか一言に要約できるからです。(中略)学ぶことです。(中略)人生で体験するすべての出来事を通じて,学び,成長するために,人間は,この物質世界に生まれてくるからです。(p195)
 僕も人間の端くれですから,面倒なことは大嫌いだし,安楽に,能天気に生きたいと,つい願ってしまいますよ。でも,それでも人間は,心の奥にある本当の自分,つまり,俗に言う「魂」の部分では「もっと学んで,どんどん成長したい」という,向上心に満ちているんです。(p196)
 大学レベルで研究者をやっていた人であれば,理屈っぽくない人なんか,いないはずですよ。研究者が理屈っぽくないのでは,仕事になりませんからね。(p207)

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