書名 ポテト・スープが大好きな猫
著者 テリー・ファリッシュ
バリー・ルート(絵)
訳者 村上春樹
発行所 講談社文庫
発行年月日 2008.12.12
価格(税別) 500円
● ストーリーが単純。だから,こちらが人物を造形できる。好物は何か,どこでどんな仕事をしてきたのか,兄弟はいたのか,小さいときはどんな子供で何をして遊ぶのが好きだったのか。そういうことをこちら側が勝手に想像できる。
いや,そうしなければいけない。ストーリーを追うだけでダメ。ということを,村上春樹さんの解説を読んで思った。
● で,絵本を読むのと同じだなと思ったのが,オペラ鑑賞。オペラもストーリーは入り組んでいない。しごく単純。
だから,登場人物の細部をこちら側が造形しなければいけない。そうしないとオペラを観たことにならないのかも。

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