2017年7月8日土曜日

2017.07.08 小林正観 『ありがとうのすごい秘密』

書名 ありがとうのすごい秘密
著者 小林正観
発行所 KADOKAWA
発行年月日 2014.09.26
価格(税別) 1,300円

● 多くの人は自分は生き方が下手だと思っているのではないか。長く生きた人でも,生き方って上達しないものだ,経験知は役に立たない,と思っているだろう。
 かく申す自分もそうだから。もっと気軽に喋れれば,笑顔を作れれば,軽くいなすことができれば・・・・・・。そうして安心立命できれば。

● そこで,その方法を外部に求めて,たとえば本書を読んでみるのだ。しかし,何かを知ったところで,原則,何も変わらないなと思い知るのだ。ここをどうにかするのは,ダイエットよりも難しいだろう。
 ぼくは人生の先が見えてきたこともあって,半ば以上はその努力を放棄しているけれど,放棄しきれないところに煩悩の源がある。

● いくつか転載。
 子どもとは向き合わないことです。なぜなら子どもは親の背中を見て育つからです。向き合うことはあら探しをしながら子どもを育てることになります。(p23)
 自分の思いや希望で動くのではなく,頼まれたことを「はい,わかりました」と言って淡々とやる。そういう人を神様は後押しするのではないでしょうか。(p32)
 「自我+おまかせ=100」であるということ。そしておまかせ100状態になるとものすごく面白い。なぜならば,神様が応援・支援を始めるからです。(p50)
 例えば,1000人のうち900人が「大変ですね,つらいでしょうね」と言うような出来事や現象が起きたとします。このことについて愚痴や泣き言を言わないというだけで,その人は900ポイントを獲得することができたと言えるのではないでしょうか。(中略)ということは,目の前に,つらい・悲しいと一般的に言われるようなことが展開している人は,神様からものすごく見込まれているということではないでしょうか。(p40)
 運が強い・弱いとは宇宙には存在してなくて,運が悪いと思えることも,自分は運が強いと思うことによって,運が強い方向に変換される(p42)
 そのことがいい・悪いと決めているのは全部自分。現象は常にゼロでニュートラル。そしてそこのとについてどういう感情をもつかというのは別問題なのです。(中略)現象は自分にはつくりかえられない。しかし感情は自分の問題だから,自分が心地いいようにとらえ直せばいい。(p46)
 甘えられる人は人にも甘えさせることができます。甘えない人は人を甘えさせられません。自分に厳しい人は人にも厳しい。(p58)
 実は幸せに満ちているのに,人間というのは生まれ変わりの回数が少ないと,自分のやりたいことができないから否定的な言葉ばかりが出てくるのです。(p85)
 これは本当かどうかは別にして,そう考えると,自分がかなり楽になれる。じつは本書の収穫の第一は,この文章に出会ったことだと思っている。
 人生は修行ではありません。自分がどれほど恵まれているかに感謝をすることが,魂の進化が究極に目指しているところです。ありとあらゆることが全部感謝なのです。(p89)
 動物の掟で言うと,結婚についてはメスのほうが選択権をもっていて,メスが好きになった場合に,オスは選択権を行使できないようです。(p97)
 人間だけが,親が子どもからお礼を言われるともっとしてあげたいという心になるようです。なぜかというと,神様は,神と人間の関係を親と子の関係に映し込んだからです。(中略)それがわかったら,本当は心の底から思っているわけではなくても損得勘定でもいいから「ありがとう」とお礼を言ったほうがいい。(p111)
 悲しさやつらさを拾い集めて愚痴を言うのではなく,ラッキーでついているということを,自ら探し出せるようなくせをつける。それが,運を味方につけることにつながるわけです。(p129)
 (天の岩戸の話は)実は大切なことを教えてくれています。神が嘆きを聞くことはありません。(中略)お願いだからなんとかしてください,つらくて悲しいのですという言葉を聞くこともありません。楽しくて幸せそうな心,楽しくて幸せそうな人々にだけ関心を寄せるのです。(p130)
 本当の幸せというのは,何かを想定して,それが手に入ったら幸せなのではありません。幸せとは,すでに幸せに囲まれていることに気がつくということなのです。(p141)
 私たちの魂は,生まれながらにして水晶玉,きれいなクリスタルなのです。ところが,学校教育の中で,競うこと,比べること,争うことを教え込まれ,そういう価値観を水晶玉に泥のようにぬりつけていくのです。人と争って自分が上に上がらない限り幸せにはなれない,と教え込まれるから,今自分は不幸なのだと思うわけです。(p148)

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