2017年7月17日月曜日

2017.07.17 松浦弥太郎 『いつもの毎日。』

書名 いつもの毎日。 衣食住と仕事
著者 松浦弥太郎
発行所 KKベストセラーズ
発行年月日 2010.07.29
価格(税別) 1,300円

● 途中まで読んだところで気がついた。この本,前に読んだことがある。集英社文庫で読んだのだった。途中で気がつくくらいだから,現時点では読んでいないも同然だ。
 ので,そのまま最後まで読んだ。

● せっかくだから,以下にいくつか転載。
 履き慣れて心地よい靴を,ちょっとのことで手放さなければならないというのは,なんとも残念だと僕は思います。その点ハンドメイドの靴は,何があっても修理ができます。(p31)
 それにしてもつくづく思うのは,よいものがいかに地味かということ。(p38)
 寝心地というのは人それぞれ。Tシャツや下着のままで寝ても平気だという人もいるでしょう。(中略)上質のパジャマを着て,寝心地のよさを味わうことは,そう悪くない,小さな贅沢だと感じます。(p41)
 オーソドックスで上質なものについて知りたいなら,皇室の人たちに注目すると新しい発見があります。(中略)バッグと靴に関して言えば,本当にスタンダードで,よいものを身につけています(p45)
 あくまでニットは「素材を着るもの」であり,飾りもデザインもいりません。(p47)
 四角くて白いただのハンカチが五〇〇〇円だったら,「なんでこんなハンカチが,こんなに高いんだろう?」と思うのが普通です。(中略)これは自分の傾向だなと思うのは,「なんでこんなに高いんだろう?」と思ったとき,「同じようなハンカチで,もっと安いものがいくらでもある」と,そっぽを向かないこと。(p58)
 ファストファッションがもてはやされ,次々と生み出される安い品を賢く使うという潮流ですが,僕はもったいないと思います。安いものから安いものへと飛びついていると,いいものを知らずに時だけが過ぎてしまうでしょう。(p61)
 世界には,たくさんのものがあふれています。うっかりすると,調和を乱すようなものも侵入してきます。吟味し,暮らしの中に余分なものが増えないよう,よくよく気をつけていないとあぶないのです。(p79)
 自分の子どもの頃を思い出すと,「当時は気がつかなかったけれど,ずいぶん安物で生活してきたな」と感じます。普段使うものは量販店の安物でも,よそいきのものにお金をかける,それが少し前までの日本人の価値観でした。昔,植え付けられた価値観のままでいる人が,今でも多いのではないでしょうか。(p84)
 家具,食器や生活雑貨,タオルとリネン。この三つについて,「この店」というのを決めておくといい気がします。(p101)
 人に謝るときも先手を打ちましょう。トラブルが起きて,相手が「抗議しようか,このまま我慢してなかったことにしようか」と考えているあいだに,先手を打って相手のところに駆けつけてしまいます。(p120)
 大切なのは,手帳やスケジュール帳を見なくても,自分の予定がわかるようにしておくこと。(p129)
 仕事に追われないためには,来るそばからどんどん,手放していくこと。つまり,すぐできる仕事から,締め切りが二週間先だろうと一ヵ月先だろうと,その場でやってしまうくらいフットワークを軽くするのです。「頼まれた瞬間に片付けてしまう」というのは,慣れてしまえば本当に楽です。いつまでにやるかを,スケジュール帳に書く必要すらありません。(p130)
 僕はなるべく人に会い,顔を合わせて話をするようにしています。だけれど「この件」そのものについては,電話でも用が足りると思っています。人と会うのは,余分な話をするためです。(p140)
 ものすごくおいしいものを,ほんの少し。おみやげを買うとき,僕はいつも心の中でつぶやきます。(p142)

0 件のコメント:

コメントを投稿